クローズZERO

クローズZERO

クローズZERO』(クローズゼロ)は、高橋ヒロシの漫画『クローズ』を原作とした、2007年10月27日公開の日本映画。PG-12指定。2009年4月11日公開の続編『クローズZERO II』や、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載された漫画についてもここで扱う。

概要

  • キャッチコピーは、「熱く生きろ」、「今を生きるオメーら、バカなままでいい、燃えつきろ。」、「ぜんぶ壊して、ゼロになれ。」
  • 原作主人公の坊屋春道が転校する1年前の完全オリジナルストーリーである。
  • 原作者の高橋ヒロシは『クローズ』連載中の頃からの映画化の話を全て断っていたが、完全オリジナルストーリーという条件で実現した。
  • 原作ではほとんど登場しない女性キャラが登場しており、ヒロインがライブハウスで歌うボーカリストという設定のため、ライブシーンを披露している。
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キャスト

鈴蘭男子高校

県内随一の不良高校。偏差値は県内最低。多くの猛者が集い、派閥や一匹狼が常に存在しているため、いまだかつて番長として全校をまとめ上げた存在はいない。

G.P.S(GENJI.PERFECT.SEIHA)

(第23期生)

滝谷 源治(たきや げんじ):小栗旬
本作の主人公であり最凶の転入生。G.P.Sの頭。ヒロミ達が入学する日に3年E組に転校してきた。実家は劉生会というヤクザでその組をもらうべ く不可能と言われている鈴蘭制覇を本気で目指す。人付き合いが苦手で一見冷めた風に見えるが根は仲間想いで仲間のためならば自分の身を投げ出す。群れるこ とを嫌い単独行動する源治であったが、ふとしたことで知り合った鈴蘭OBのチンピラ・片桐拳と友情を深める。そして、忠太、牧瀬、伊崎らを率いて G.P.Sを結成。
鈴蘭の制覇に最も近いと言われている芹沢軍団の頭・芹沢多摩雄と激突し、僅差で勝利を収めたが、2年にして鈴蘭史上最強の実力ナンバー1のリンダマンこと林田恵に完全敗北してしまう。
続編では鳳仙のトップ・鳴海大我と激闘を繰り広げた末、芹沢を倒した時と同じく僅差で勝利し、最後はリンダマンとのリベンジ戦でタイマン勝負を し、ボディへのパンチで初めてリンダマンに膝を付かせた(が、その1年後を描いたクローズ本編において、リンダマンは無敗となっている事実から敗れたか引 き分けと思われる)。しなやかな肢体とシャープな肉体を活かした中距離戦闘を得意とする。その中でも一撃必殺の飛び膝蹴りが強烈。髪型は長髪ツーブロック に2本のラインを入れた独特なスタイル。
映画オリジナルキャラであったが原作の続編、「WORST」ではシルエットのみだが少しだけ登場した。
伊崎 瞬(いざき しゅん):高岡蒼甫
3年D組の頭。学校一の切れ者で金髪。通称「金狼」。海老塚中出身。G.P.Sのナンバー2。最初は源治を「戦争に綺麗事はいらない」と大人数で襲うも、何度も立ち上がり最終的に自分の元へとたどり着いた源治に何かを感じ、G.P.Sに加入。
芹沢軍団との抗争では、戸梶とタイマンを張り、アッパーで勝利した。
続編では芹沢とタイマンを張るものの惜敗してしまうが、鳳仙との抗争では、的場とタイマンを張り、アッパーで勝利する。海老塚中出身でヒロミ達の 先輩。ダーツが得意。G.P.Sに入ってからは、冷静に物事を考えて周りを一番よく見ている。喧嘩では豪快なアッパーで勝利をおさめることがよくある。
牧瀬 隆史(まきせ たかし):高橋努
3年C組の頭。G.P.Sのナンバー3。大柄で顔に十字切り傷がある。仲間は絶対に裏切らない信頼できる男として慕われており、彼が何度芹沢に敗 れても軍団入りすることはない。驚くほど女にモテない。源治に合コンに誘われ、結果的に失敗するも源治の人間性に惚れ込みG.P.Sに加入した。
芹沢軍団との抗争では、三上学とタイマンを張り、勝利した。
続編の鳳仙との抗争では、鳴海と2度タイマンをするが、いずれも負けてしまう。しかし最初のタイマンでは大勢の鳳仙の生徒と戦った直後だったた め、体力を消耗しており、鳴海に劣勢で絶体絶命の中で、さらに漆原も加入し、完敗。そして体調万全で臨んだ二度目のタイマンでは敗れはしたものの鳴海を大 いに苦しめた。得意技は頭突き。考えていることをそのまま口に出す癖がある。
田村 忠太(たむら ちゅうた):鈴之助
3年E組の頭。パンチ頭。それゆえソリコミスト・チュータといわれる。源治とタイマンを張るが手も足も出ず一方的に叩きのめされる(ただし、完全 に源治の不意打ちだった)。その見た目とは裏腹に愛嬌のある男。G.P.Sの幹部の中で唯一源治のことを「源治さん」と呼ぶ。源治にとって初めての仲間に なった。
芹沢軍団との抗争では、三上豪とタイマンを張った。勝敗は不明だが、忠太が劣勢だった。
続編の鳳仙との抗争では、襲い掛かってきた鳳仙の生徒達を見事全滅させた。

芹沢軍団

芹沢 多摩雄(せりざわ たまお):山田孝之
「百獣の王」の異名を持つ鈴蘭の頂点に最も近いと言われている男。クラスは3年A組。芹沢軍団の頭。頑強に鍛え抜かれた肉体と腕力の持ち主で、源 治とは異なり、ドロップキックやバックドロップなどのプロレス技を多用する近接戦闘を好む。警察にも目を付けられている。バイクの免許は持っておらず、実 家は農家で貧乏らしい。
源治率いるG.P.Sとの抗争では、最後は源治との壮絶な一騎打ちの末、敗北してしまった。
続編ではG.P.Sの伊崎とタイマンを張って勝利し、筒本の敵討ちで鳳仙の漆原ともタイマンを張り、勝利した。本人は自分の事をヤンキーとは思っ ていないとの事。芹沢軍団を寝返る三上兄弟に対しても寛容であったり、全く周りが見えていない源治をたしなめたりと、人間的器量の大きさも持ち合わせてい る。
映画オリジナルキャラであったが原作の続編、「WORST」では名前の表記で登場した。
辰川 時生(たつかわ ときお):桐谷健太
芹沢軍団のナンバー2。源治の中学時代の友人。芹沢と同じ3年A組。解離性脳動脈瘤を患っているが芹沢にも黙っている。
そのため、G.P.Sとの抗争は参加出来なかった。最後は病気に打ち勝ち、退院した。家は金持ちのボンボンで、学校では自分の名前を刺繍したラルフ・ローレンのYシャツを着ている。
続編では手術後の体調を周りに気遣われつつも、鳳仙との抗争に参加。鳳仙の生徒に頭を攻撃され、危機に陥りかけるも、襲いかかって来た鳳仙の生徒達を見事全滅させた。
戸梶 勇次(とかじ ゆうじ):遠藤要
芹沢軍団のナンバー3。芹沢軍団の頭脳といわれるほどの策士。芹沢や時生と同じく3年A組。切れ者の伊崎を大人数で襲ったり、源治達と阪東達の間にいざこざを起こし共倒れを目論む、など卑怯な手をも厭わない。伊崎とは犬猿の仲。
G.P.Sとの抗争では、伊崎とタイマンを張り、アッパーによって敗北。
続編の鳳仙との抗争では、芝山にタイマンで勝利した模様。芹沢多摩雄の元ライバル。ヘビースモーカー。
三上 学(みかみ まなぶ):伊崎右典
3年B組を仕切る三上兄弟の兄。通称「極悪ツインズ1号」。三年の頭を決めようと芹沢に弟・豪と共に勝負を挑むもあっさり完敗し、軍団入りを表明。
G.P.Sとの抗争では、牧瀬とタイマンを張り、ラリアットにより敗北。弟・豪との連携技を得意とする。リーゼントにマスクという典型的なスタイル。
続編では茶髪リーゼント。弟の豪と共にG.P.Sに移籍した。豪と共に手術以降の時生を気遣っており、セメダインを渡したり、鳳仙との抗争では時 生を助けたりした。鳳仙からの奇襲の際は牧瀬と共に最後まで意識を持ち兵隊を全員倒すものの、力尽き気絶する。鳳仙との抗争では豪と共に熊切と闘い、勝利 した模様。
三上 豪(みかみ たけし):伊崎央登
3年B組を仕切る三上兄弟の弟。通称「極悪ツインズ2号」。金髪のオールバック。三年の頭を決めようと芹沢に兄・学と共に勝負を挑むもあっさり完敗し、軍団入りを表明。
G.P.Sとの抗争では、忠太とタイマンを張り、優位に闘いを進めた。兄・学との連携技を得意とする。
続編ではパンチリーゼント。兄の学と共にG.P.Sに移籍した。学と共に手術以降の時生を気遣っており、セメダインを渡したり、鳳仙との抗争では時生を助けたりした。最後は学と共に熊切と闘い、勝利した模様。

(第24期生)

筒本 将治(つつもと しょうじ):上地雄輔
芹沢の中学時代の後輩で幹部の中で唯一の2年。ドレッドヘアー。クラスは2年E組。中学時代は柔道日本選手権にも出たことがあり、柔道技が得意。
G.P.Sとの抗争では、途中から乱入してきた武装戦線・阪東とタイマンを張ったが、膝蹴りで敗北。
続編では鳳仙からの奇襲で、漆原によっての顔面への膝蹴り8連発などで全治3ヶ月のケガを負わされ、最終決戦には参戦できなかった(筒本役の上地の多忙のせいもある)。

海老塚中トリオ

(第25期生)

桐島 ヒロミ(きりしま ヒロミ):大東俊介
本作で本城・杉原と共に入学してくる。クラスは3人とも1年F組。伊崎から再三に渡りG.P.S入りを進められるも、拒み続けた。
本城 俊明(ほんじょう としあき):橋爪遼
本作で桐島・杉原と共に入学してくる。常にマスクを付けているのが特徴。
杉原 誠(すぎはら まこと):小柳友
本作で桐島・本城と共に入学してくる。原作の「クローズ」では短髪のリーゼントだが、本作では肩につくほどの長髪である(小柳が他の作品と撮影が 平行していた為に髪を切れなかった)。本作で中学時代の先輩でもある伊崎に「髪切れ」と言われ、その後G.P.Sの勧誘の目的で伊崎が髪を切ったので、続 編では短髪のリーゼント。

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